【7月14日 CGTN Japanese】中国国家航天局(CNSA)の月探査と宇宙プロジェクトセンターは12日、北京で、月探査機「嫦娥5号(Chang'e-5)」が昨年12月に採取した月のサンプルを研究機関に配布しました。

 1回目として配布された月のサンプルには円盤状に成型したもの(6個)や岩石の破片状のもの(13個)などが含まれ、合わせて17.4764グラムで、中国科学院、中国地質大学、中山大学など13の研究機関がサンプルを受領しました。

 月のサンプル専門家委員会チーフを務める中国科学院の会員、朱日祥(Zhu Rixiang)氏は「研究が目指す方向は主に月の進化や火山活動などに向けられている」としました。

 国家航天局は月のサンプルに関する国際共同研究を推奨し、「外国人研究者は中国の研究チームに参加するなどの方法で共同研究が可能だ」との方針を明らかにしました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News