【7月13日 AFP】米食品医薬品局(FDA)は12日、米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の新型コロナウイルスワクチンに関する警告ラベルの内容を更新し、接種を受けた人の間でまれな神経障害であるギラン・バレー症候群(GBS)を発症する「リスクの増加」がみられたとの情報を追加した。

 複数の関係筋によると、連邦政府のワクチン安全性監視システムに基づいた分析の結果、約1250万回の接種が行われた段階で、100人がGBSを発症。うち95人は重症で入院が必要となり、1人が死亡した。

 GBSは体の免疫系が自らの神経を攻撃してしまうことで発症する神経障害で、筋力低下や、重症の場合はまひを引き起こす。米国では年間で推定3000~6000人が発症し、多くが治癒している。インフルエンザや帯状疱疹(ほうしん)のワクチンでも発症率が増加することが報告されている。(c)AFP