【7月17日 Xinhua News】中国の発電機メーカー、東方電気集団東方電機はこのほど、四川省(Sichuan)徳陽市(Deyang)に建設したステーターローターの「無人工場」を稼働させた。中国の発電設備製造業は「無人工場」時代に突入した。

 同工場は、デジタル工場の重要な高度化となる。東方電機は今回、第5世代移動通信システム(5G)、インターネット、モノのインターネット(IoT)技術を製造工程に組み込み、自動化項目12件を導入したほか、技術プロセス8項目を改善した。人と機械による生産からスマート生産への転換により、生産現場の無人化とデータ主導型の生産、生産管理のスマート化を実現した。

 安定稼働後は、1人当たりの平均生産量が7・2倍となり、エネルギー利用率は56・6%向上する。労働強度は90%以上低下し、ステーターローターの生産量は年間9千トンから1万2千トンに増える。

 同社製造技術部の鄒応冬(Zou Yingdong)副部長は「現場責任者による管理からスマート管理へと変わり、製造過程での生産スケジュール管理、生産報告、トラッキングとアラート、故障のプッシュ通知などが自動化された」と説明。「無人工場は七つのフレキシブル生産モードの切り替えができ、トレースフォワード・トレースバックにより製品品質と生産プロセスを改善できる」とも語った。今後は発電ユニットの全面的なセンシング、ステータス評価、故障診断、調節論理、動的最適化を徐々に実現し、スマート発電所、スマートグリッドの実現を後押しするという。(c)Xinhua News/AFPBB News