【7月12日 AFP】ツール・ド・フランス(2021 Tour de France)は11日、第15ステージ(セレからアンドララベリャ、191.3キロメートル)が行われ、チーム・ユンボ・ビスマ(Team Jumbo Visma)のセップ・クス(Sepp Kuss、米国)が区間優勝を果たした。

 クスは4度あった厳しい上り坂の最後の一つでモビスター・チーム(Movistar Team)の41歳、アレハンドロ・バルベルデ(Alejandro Valverde、スペイン)に差をつけ、米国人ライダーとしては2011年大会のタイラー・ファラー(Tyler Farrar)以来となるステージ優勝を飾った。

 この日大会はピレネー山脈(Pyrenees)に突入すると、UTE(UAE TEAM EMIRATES)の前回王者タデイ・ポガチャル(Tadej Pogacar、スロベニア)はイネオス・グレナディアーズ(Ineos Grenadiers)勢から絶え間ないプレッシャーを受けたものの、総合首位を守った。

 三つ目の上り坂で孤立したポガチャルだったが、ライバルたちが次々とアタックを仕掛けてくる中でも冷静にペースを維持し、この日最大の勝利者となった。イネオスはリチャル・カラパス(Richard Carapaz、エクアドル)を総合争いに組み込むためにも、ポガチャルを苦しめたいとしていた。

 カラパスは5分33秒遅れの総合4位となっており、同2位には5分18秒遅れでEFエデュケーション・NIPPO(EF Education - Nippo)のリゴベルト・ウラン(Rigoberto Uran、コロンビア)、同3位には5分32秒遅れでユンボ・ビスマのヨナス・ヴィンゲゴー(Jonas Vingegaard、デンマーク)が続いている。(c)AFP