【7月12日 AFP】米国とカナダの西部は11日、猛暑に見舞われた。

 週末、太平洋沿岸部の多くの地域やロッキー山脈(Rocky Mountains)西端にかけての内陸部で猛烈な暑さになった。

 米国立気象局(NWS)は11日、「米西部の大半の地域は、危険な熱波に見舞われ、記録破りの暑さになる恐れがある」とウェブサイトで発表。カナダの気象学者らは、同国西部の一部では最高気温が平年を大きく上回り、32度近くまで上がるとの予報を出した。

 NWSによると、ネバダ州ラスベガス(Las Vegas)は10日、市観測史上最高気温に並ぶ47.2度を記録した。同市では1942年に1回、2005年以降に3回、47.2度を観測している。

 11日は、ラスベガスの暑さは少し和らぐが、全米で最も暑い場所とされるカリフォルニア州デスバレー(Death Valley)で、52.2度近くまで上がる見通し。

 また、南部アリゾナ州フェニックス(Phoenix)や、カリフォルニア州のシリコンバレー(Silicon Valley)の中心地サンノゼ(San Jose)など、複数の都市に高温警報が出された。

 カナダでは山火事の拡大が止まらず、10日から11日にかけて新たに50件の火災が発生した。政府は、火災を防止するために新たな緊急措置を発表した。

 映像はオレゴン州南部で地元消防当局が11日撮影・提供。後半はカリフォルニア州北部で米CBSテレビが11日撮影・提供。(c)AFP