【7月12日 People’s Daily】6月30日、京新高速道路(中国国家高速G7、北京ー新疆)の新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)境界内の最後の区間ー梧桐大泉(Wutongdaquan)から木塁カザフ自治県(Mulei Kazakh Autonomous County)区間が順調に開通した。同高速道路はこれにより全線開通を実現し、中国東北、華北、西北地区を結ぶ最も速い道路となった。

 京新高速道路は中国の国家高速道路網の企画した7番目の放射線状に広がる道で、全長2822キロメートルとなっている。沿線は北京市、張家口市(Zhangjiakou) 、ウランチャブ市(Ulanqab)、フフホト市(Hohhot)、包頭市(Baotou)、バヤンノール市(Bayan Nur)、アルシャー盟(Alxa League)、酒泉市(Jiuquan)、ハミ市(Hami)、トルファン市(Turpan)、ウルムチ市(Urumqi)を経由する。これに先立ち、北京区間は2014年5月24日に開通し、内モンゴル(Inner Mongolia)から新疆臨白(Linbai)区間は2017年7月15日に全通した。今回開通した同高速道路は梧桐大泉から木塁区間の全長515キロメートルで、双方向4車線高速道路の標準設計を採用しており、設計時速は120キロメートルで、新疆ではPPPモデルを採用して初めて開通した高速道路であり、全国で一気に開通した距離が最も長い営利性高速道路でもある。

「プロジェクトが完成すれば、全天候型の新疆へのゲートウエーが形成され、シルクロード経済ベルトの北通路が全面的に完成すれば、新疆の経済社会の発展を強力に促進し、沿線の人々の富の道、団結の道、幸福の道となる」と、中国鉄建投資グループ京新プロジェクト責任者の達文斌(Da Wenbin)さんは述べた。

 ウランプハ、騰格里、バダインジャランの3大砂漠を貫通し、京新高速道路は北京からウルムチまでの走行距離を約1300キロメートル短縮させた。同高速道路に沿って、各民族がザクロの種のようにしっかりと抱き合い、互いに見守り助け合い、団結し手を携え、全面的な小康社会へ共にまい進するのを見届けることができる。

「これは手描きのもので、コレクションに値する工芸品だよ!」。週末のウルムチ国際バザールはいつもよりにぎやかで、張興健(Zhang Xingjian)さんは観光客に店の商品を紹介するのに忙しかった。しかし、張さんはこの銅器店のオーナーではなく、「親戚」のスレイマン・メメティミン(Sulayman Memetimin)さんのお手伝いに来たのだ。

「私たちは家族のようだ。今朝、うちの店で荷物運びを手伝ってくれたんだよ」と、張さんは言った。彼によると、20年余り前、彼は湖北省(Hubei)の実家からウルムチに来てレーズンを売る屋台の商売を始める際に、自分と性格が似ているスレイマンさんと知り合った。2016年10月、新疆で「民族団結一家親(各民族が団結し、家族のように仲良くする)」という民族団結親睦活動がスタートし、国際バザールでは、異なる民族の経営者が自発的に「ペアづくり」や「親戚づくり」を行うようになった。「私の『親戚』が彼だ」と、スレイマンさんは張さんを指さしながら言った。一昨年、スレイマンさんはもっといい場所に店を移そうとしたが、6万元(約102万円)足りなかった。張さんは彼に財布をはたいて援助してあげた。張さんのおかげで、足元の火は消えた。今年、張さんは新しい店を改装する際に、人手が足りず、スレイマンさんは妻に店番をさせ、自分で手伝いに行った。「われわれ兄弟は心を一つにしているので、きっと生活は日に日によくなる!」 (c)People’s Daily/AFPBB News