【7月12日 AFP】11日に行われたサッカー欧州選手権(UEFA Euro 2020)決勝のイタリア対イングランド戦で、PKを外したイングランドの3選手が人種差別的な暴言の標的になったことが分かった。イングランドサッカー協会(FA)は「がくぜん」とし、「吐き気を覚える」と話している。

 標的になったのはマーカス・ラシュフォード(Marcus Rashford)、ジェイドン・サンチョ(Jadon Sancho)、ブカヨ・サカ(Bukayo Saka)の3選手で、全員がPKを失敗していた。チームは1-1で迎えたPK戦に2-3で敗れ、優勝を逃した。

 FAはツイッター(Twitter)で「吐き気を覚えることに、この夏代表ユニホームに全てをささげたチームの何人かが、今夜の試合後、インターネット上で差別的な暴言の対象となった。われわれは選手の側に立つ」と発表した。

 また、その後に改めて声明を発表し、「FAはあらゆる形の差別を非難する。われらがイングランド代表選手の数人が、SNSで人種差別の標的にされたことにがくぜんとしている」と述べた。

 この件については、ロンドン警視庁(Metropolitan Police Service)が「攻撃的かつ人種差別的」な投稿の捜査をしていることを発表している。(c)AFP