【7月12日 AFP】11日のサッカー欧州選手権(UEFA Euro 2020)決勝で、PK戦の末にイタリアに敗れたイングランドのギャレス・サウスゲイト(Gareth Southgate)監督が、最後のPKキッカーを19歳のブカヨ・サカ(Bukayo Saka)に任せたのは自分の判断だと話した。

 1966年以来となる主要大会の決勝に勝ち進み、ホームのウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)でイタリアと対戦したイングランドだが、両チーム1-1で迎えたPK戦に2-3で敗れ、優勝を逃した。

 サウスゲイト監督は他にも、PK戦を見据えてジェイドン・サンチョ(Jadon Sancho)とマーカス・ラシュフォード(Marcus Rashford)を延長戦の終了間際に投入したが、この二人も失敗し、イングランドはPK戦序盤に築いたリードを生かせなかった。

 サウスゲイト監督は英ITVに対して「PKキッカーは私が選んだ」と話し、「あと一歩が足りなかったことに信じられないほど落胆している」と続けた。

「終了間際に選手交代を決断したが、勝つときも負けるときも、われわれはチーム一丸だ」

 イングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)でプレーするサカは、大会前まで代表戦わずか5試合の出場しかない中で5人目のキッカーを任されたが、相手守護神のジャンルイジ・ドンナルンマ(Gianluigi Donnarumma)に防がれた。その前に相手5人目のジョルジーニョ(Jorginho)のキックをGKジョーダン・ピックフォード(Jordan Pickford)が阻んでいたが、そのチャンスを生かせなかった。

 サウスゲイト監督自身、選手として臨んだ母国開催の1996年欧州選手権準決勝のドイツ戦で、重要なPKを外してチームが敗れる経験をしている。監督は「彼(サカ)にあのPKを任せたのは私の判断だ」とコメントした。

「練習で取り組んでいた。賭けだった」 (c)AFP