【7月12日 AFP】11日に行われたテニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2021)の男子シングルス決勝でノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)に敗れ準優勝に終わったマッテオ・ベレッティーニ(Matteo Berrettini、イタリア)は試合後、「自分にとっては終わりではなく始まりだ」と話し、将来の優勝に自信を示した。

 これが初の四大大会(グランドスラム)決勝だった25歳のベレッティーニは、1ブレークダウンから第1セットを奪ってハートの強さを見せたが、最終的には冷静になったジョコビッチに7-6(7-4)、4-6、4-6、3-6で敗れ、男子歴代最多タイのグランドスラム20勝目となる6度目のウィンブルドン制覇を許した。

 先月の全仏オープン(French Open 2021)でもジョコビッチに4セットで敗れていたベレッティーニは「彼に勝つにはもっと成長しないといけない」とコメント。

 さらに、「本人が言っていたように、彼(ジョコビッチ)はラファ(ラファエル・ナダル<Rafael Nadal、スペイン>)やロジャー(・フェデラー<Roger Federer、スイス>)に負けて、そのおかげで強くなった」と続け、自身もジョコビッチに敗れた経験を糧に成長したいと語った。

 また、負けたことには「腹が立ち」、期待した基準にも達していなかったとしつつ、この2週間では多くの収穫を得て、「自分にこのタイトルを取る力がある」ことを理解できたという。「実現できるかは確信がないが、できることは分かっている」と話したベレッティーニは、「トロフィーを掲げること。それこそが今後数週間、数か月、数年で目指すところだ」と語った。(c)AFP