【7月12日 AFP】女子ゴルフ米国ツアー、マラソン・クラシック(Marathon Classic presented by DANA 2021)は11日、米オハイオ州シルバニア(Sylvania)のハイランド・メドウズ・ゴルフクラブ(Highland Meadows Golf Club、パー71)で行われた最終日が大雨のため中止になり、大差の首位に立っていた畑岡奈紗(Nasa Hataoka)の優勝が決まった。畑岡は米ツアー4勝目。

 主催者は悪天候の予報を受けて最終日のスタート時間を早めたが、大雨でプレー不可能な状況になったため、午前9時40分の時点で中断。その後はラウンドの完了を目指してしばらく待ったが、午後3時30分すぎに中止を決断し、3日目時点で2位と6打差の通算19アンダーをマークしていた畑岡の優勝が決まった。

 全米女子プロゴルフ協会(LPGA)は「マラソン・クラシックについて、コースのコンディションが改善せず、依然としてプレーはできない。予報も芳しくないため、明日大会を終わらせるという選択肢もない。そのため大会を54ホールに短縮し、畑岡奈紗が勝者となる」と発表した。

 畑岡は初日、ここ約7年の米女子ツアーの開幕ラウンドでは最少となるスコア「61」をマークしてトップに立つと、3日目は18ホール中17ホールでフェアウエーをキープしながら8バーディーを奪い、スコアを7ストローク伸ばしてリードを拡大していた。

 3日目を終えて通算19アンダーのスコア「194」は、これまでの記録より1打少ない大会最少記録となった。

 畑岡は6月のメジャー第2戦、全米女子オープン(US Women's Open Championship 2021)で、笹生優花(Yuka Saso、フィリピン)にプレーオフで敗れたが準優勝していた。米ツアーはこれで2019年の起亜クラシック(Kia Classic 2019)以来の4勝目となる。

 エリザベス・スゾコル(Elizabeth Szokol)と張替美那(Mina Harigae)の米国勢が6打差の2位タイに入った。(c)AFP