【7月10日 AFP】中米ホンジュラス南部で8日、イタリア人男性が、地元の男性を死なせたとして住民らにリンチ(私刑)を受けて死亡する事件が発生した。警察当局が明らかにした。

 現場は、首都テグシガルパから南80キロのチョルテカ(Choluteca)県ユスグアレ(Yusguare)。

 報道によれば、イタリア人のジョルジオ・スカヌ(Giorgio Scanu)さんが7日に74歳の男性を死なせたとして腹を立てた住民らは、こん棒やマチェーテ(なた)、石でスカヌさんを攻撃した。警察当局の発表では、「武装した暴徒約600人が明らかにスカヌさんを殺害する目的で」私有地に侵入。自宅と車に火を付けるなどした。

 警察当局は、現場にいた警察官らが落ち着かせようとしたが人々は呼び掛けに応じず、「複数の違法行為」を働き、スカヌさんが死亡する事態につながったとしている。

 当局は、事件に関与した人物を捜すため、捜査を開始したと明らかにした。(c)AFP