ハイチ大統領暗殺、実行犯はコロンビア国籍26人と米国籍2人 当局発表
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【7月9日 AFP】(更新)カリブ海(Caribbean Sea)の島国ハイチの警察当局は8日、ジョブネル・モイーズ(Jovenel Moise)大統領暗殺の実行犯は少なくとも28人いると発表した。国籍はコロンビア人26人、ハイチ系米国人2人。
レオン・シャルル(Leon Charles)国家警察長官は会見で、「コロンビア人15人とハイチ出身の米国人2人を逮捕した。コロンビア人3人を殺害し、8人が逃亡している」と述べた。
警察は7日、容疑者のうち4人を殺害したと発表したが、シャルル長官はこの矛盾については説明しなかった。
一方、コロンビアのディエゴ・モラノ(Diego Molano)国防相は8日、モイーズ大統領暗殺の実行犯のうち少なくとも6人は、コロンビア国軍の元兵士とみられると発表。軍とコロンビア警察に捜査への協力を命じたことを明らかにした。
ハイチでは以前から議会が機能しておらず、国政は大統領命令により行われていた。さらに今回の事件を受け、大統領に代わる指導者となる首相職を2人の人物が主張する事態ともなっている。
3か月前に就任したばかりのクロード・ジョゼフ(Claude Joseph)暫定首相は今月5日、モイーズ大統領により後任人事が発表されており、近く退任する予定だった。後任に指名されたアリエル・アンリ(Ariel Henry)氏はジョゼフ氏について、「私の意見では、もはや首相ではない」と主張している。(c)AFP