【7月9日 AFP】ボクシング、WBC世界ヘビー級王者タイソン・フューリー(Tyson Fury、英国)の陣営で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の陽性者が続出していることから、24日に予定されている元同級王者デオンテイ・ワイルダー(Deontay Wilder、米国)との3度目の対戦が危機にさらされていると、米スポーツ専門チャンネルESPNが8日に報じた。

 この一戦に関して米FOXと共同でペイ・パー・ビュー(PPV)の放送権を保持しているESPNは、まだ正式な決定は下されていないとしながらも、匿名の情報筋の話として試合の延期は「避けられない」と伝えた。

 米ネバダ州ラスベガス(Las Vegas)のTモバイル・アリーナ(T-Mobile Arena)で行われる注目のこのファイトで、早い回でのKO勝ちを明言していたフューリーは、2020年にワイルダーとの2回目の対戦で圧倒的な強さを見せつけ、7回TKO勝ちを収めていた。

 2018年12月に行われた両者の初めての対戦では、フューリーがダウンを2度奪われる場面がある中で、ドロー判定に終わり物議を醸していた。

 フューリーは大金が動くことになる同胞のWBAスーパー・IBF・WBO王者アンソニー・ジョシュア(Anthony Joshua)との統一戦を目指していたが、計画は5月に仲裁人の裁定によって保留になり、ワイルダーとの3度目の対戦に臨むことで口頭合意に至っていた。(c)AFP