【7月8日 AFP】米大リーグ(MLB)、ロサンゼルス・エンゼルス(Los Angeles Angels)の大谷翔平(Shohei Ohtani)が、7日のボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)戦で32号本塁打を放ち、松井秀喜(Hideki Matsui)氏の日本人シーズン最多本塁打記録を更新した。

 大谷は5回、カウント2-2からエドゥアルド・ロドリゲス(Eduardo Rodriguez)のチェンジアップを右翼席に運んだ。試合はエンゼルスが5-4で勝利した。

 松井氏はエンゼルスを通じてコメントを発表し、「シーズン32本塁打は、大谷選手のバッティングを持ってすれば、ただの通過点にすぎないと思います。大リーグでは私も長距離打者と呼ばれたことはありましたが、彼こそが真の長距離打者だと感じます」と大谷を称賛した。

「また、大谷選手は素晴らしいピッチャーです。大リーグの常識を変えた唯一無二の存在です。今後もファンや少年たちの夢を背負い、シーズンを乗り切ってほしいと思います。私も一野球ファンとして、楽しみにしています」

 大谷は今季81試合目で32号に到達。松井氏はニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)時代の2004年に162試合で31本塁打を放った。

 二刀流の大谷は前日、投手としてレッドソックス戦に出場。7回を投げて白星を手にし、打者としては適時二塁打を打った。

 オールスターゲーム2021(91st All-Star Game)前最後の登板を終えた大谷は、13日の球宴に指名打者(DH)と投手の二刀流で選出されており、前日のホームラン競争への出場も決まっている。今年のオールスターはコロラド州デンバー(Denver)のクアーズ・フィールド(Coors Field)で行われる。(c)AFP