【7月8日 AFP】サッカー欧州選手権(UEFA Euro 2020)は7日、準決勝が行われ、イングランドは延長戦の末にデンマークを2-1で下し、同大会で初、主要国際大会では55年ぶりとなる決勝進出を決めた。

 6万5000人の熱狂的ファンが集まった英ウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)での一戦で、イングランドはミッケル・ダムスゴール(Mikkel Damsgaard)に華麗なFKを決められ、30分に先制を許した。

 2018年のW杯ロシア大会(2018 World Cup)同様、またしても準決勝敗退の失望を味わう恐れもあったイングランドだが、シモン・キアル(Simon Kjaer)のオウンゴールで前半のうちに追いつくと、延長戦では議論を呼ぶ判定の末にPKを獲得。

 ハリー・ケイン(Harry Kane)のキックはGKカスパー・シュマイケル(Kasper Schmeichel)にはじかれたものの、こぼれ球をケインが押し込み、これが決勝点となった。

 ウェンブリーで11日に行われるイタリアとの決勝で、イングランドは初の欧州選手権制覇を目指す。

 ケインは「今度だけは自分たちの良いようになった」と話し、「0-1とリードされた後にとてもうまく対応し、試合をコントロールした」と振り返った。

「史上初となる欧州選手権での決勝進出をウェンブリーで決めた。間違いなく人生で最も誇らしい瞬間の一つだ」

 一方、フィンランドとの初戦でMFクリスティアン・エリクセン(Christian Eriksen)が心停止で倒れるという悲劇があったデンマークは、準決勝で快進撃が終わりを迎えることになったが、驚きの優勝を果たした1992年大会の後では最高成績となった。(c)AFP/Kieran CANNING