【7月7日 AFP】スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)に所属するFWウスマン・デンベレ(Ousmane Dembele)が、日本人に差別的な発言をした映像がSNSに流出した問題で、同クラブのメインスポンサーを務める楽天(Rakuten)グループの三木谷浩史(Hiroshi Mikitani)会長兼社長は6日、チームに対して説明を求めると述べた。

 問題の動画は2019年に日本で行われたバルセロナのプレシーズンツアー中に撮影されたもので、現地スタッフにゲーム機をホテルのテレビに接続してもらうのを待っている間、チームメートのアントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)に話しかけるデンベレが侮辱的な発言をした様子が収められていた。

 デンベレが写真・動画共有アプリ「スナップチャット(Snapchat)」にアップしたとみられる42秒の動画はネット上で広く共有され、同選手は5日に「心からの謝罪」を表明。グリーズマンも同日、「いかなる種類の差別」にも常に反対の立場を取ってきたと主張した上で、「日本の友人を傷つけたなら申し訳ない」と謝罪した。

 今回の問題を受け、三木谷氏は「FCB(バルセロナ)の選手が差別的発言をした事について、クラブのスポンサーまたツアーの主催者としてとても残念に思います」とツイッター(Twitter)に投稿し、「楽天はバルサの哲学に賛同し、当クラブのスポンサーをしてきただけに、このような発言はどのような環境下でも許されるものではなく、クラブに対して正式に抗議するとともに見解を求めていきます」とした。

 ユニホームの胸スポンサーを務める楽天は2017年からバルセロナに年間5500万ユーロ(約72億円)を支払っており、来シーズンまで契約を延長している。(c)AFP