【7月7日 AFP】ロシア連邦保安局(FSB)は6日、機密文書を受け取ったとして、エストニアの駐サンクトペテルブルク(St. Petersburg)領事の身柄を拘束したと発表した。ロシアと西側諸国との間では同様のスパイ疑惑が相次いでいる。

 FSBによると、領事はロシア国民から機密文書を受け取っている現場を押さえられ、「外交官の地位と相いれない」活動や、ロシアに対して「公然と敵対的」な活動をしたとして拘束された。FSBは「国際法の規則にのっとり、この外交官に対して措置が講じられる」と説明。これ以上の詳細は明らかにしていない。

 エストニア外務省報道官によれば、FSBは領事の身柄を1時間半にわたり拘束し、「機密資料横領」の罪で訴追。同報道官はAFPに対し、領事に掛けられた容疑は「完全に根拠のない」もので、拘束は「ロシア当局による挑発」だと語った。(c)AFP