【7月6日 People’s Daily】有人宇宙船「神舟12号(Shenzhou-12)」はこのほど打ち上げに成功し、「天和(Tianhe)」コアモジュールと自主高速ドッキングを行い、3人の中国人宇宙飛行士が「天和」コアモジュールに乗り込んだ。「これは偉大な瞬間だ」「中国が宇宙分野で成長し続ける自信と能力を示した」「中国の宇宙ステーションは国際宇宙協力の重要なプラットフォームになる」と、国際社会は中国が宇宙探査分野で成し遂げた新たな成果を熱烈に称賛し、中国と宇宙科学技術協力を展開することに期待を寄せている。

 中国の有人宇宙飛行が宇宙ステーション段階に入る初の有人飛行任務は、人類が科学技術の高峰を登る道のりの中、中国の高度を再更新したマイルストーンとしての意義を持っている。中国の宇宙事業が得た新たな成果は、人類の宇宙探査にとっての新たなチャンスを創造するだろう。外国の宇宙飛行機関や専門家などは連日、中国の打ち上げ任務は「人類の歴史的使命を担っている」「中国の宇宙事業の成功は、人類の周囲の世界、宇宙、そして人類自身へのさらなる理解に貢献した」と述べた。

 人工衛星「東方紅1号(Dongfanghong-1)」から有人宇宙船「神舟」に至るまで、月探査機「嫦娥(Chang'e)」、月面ローバー「玉兎(Yutu)」から宇宙ステーション「天宮(Tiangong)」、火星探査機「天問(Tianwen)」に至るまで、遠くの星空には、中国人民の宇宙探索に長い間抱き続けてきた美しい夢を託しているのみならず、中国の科学技術の革新の追求への困難を恐れない力強い歩みも刻まれている。1992年、中国は有人宇宙プロジェクトの「三歩走」という三段階の発展戦略を発表した。2003年、中国初の有人宇宙船の打ち上げに成功した。過去半年余り、中国は探査機の月のサンプルの持ち帰り・火星探査車の火星表面着陸を成功させ、宇宙飛行士の中国の宇宙ステーションにへの乗り込みを実現した。国際社会は中国が宇宙大国への躍進を加速させていることに驚きを隠せない。

「自立自強 創新超越(自立自強 革新超越)」。「神舟12号」の打ち上げの瞬間、酒泉衛星発射センターに書かれたこの8つの文字がひときわ目立つ。これは中国の有人宇宙事業の精神的内包を示し、飛躍的な発展を実現する中国の内的論理をも示している。

 中国は高水準の科学技術の自立と自強を追求するだけでなく、開放協力、互恵・ウィンウィンの理念を一貫して有している。宇宙空間は全世界の人々の共通の財産であり、宇宙を探索することは全人類の共通の事業である。中国は終始「平和的な利用、平等・互恵、共同発展」という原則に沿って、関係国・地域と国際協力や交流を展開し、大国としての責任感と風格を示してきた。中国有人宇宙プロジェクトがその立案以来、ロシア、ドイツ、フランス、ベルギー、イタリアなどの国家の宇宙飛行機関、および国連宇宙部(UNOOSA)、欧州宇宙機関(ESA)などの国際宇宙機関と広範な協力と交流を展開してきた。中国はフランス、イタリア、パキスタンなどと宇宙ステーションでの宇宙実験をめぐる二国間協力交流を行っている。中国宇宙ステーションのコアモジュールと実験モジュールには標準化されたペイロード・インターフェースが搭載されており、さまざまな科学実験や国際協力を展開する能力を備えている。中国宇宙ステーションは人類に幸福をもたらす宇宙実験室となる。ロシアの専門家は、中国の宇宙ステーションの建設と発展は国際宇宙協力に新たなチャンスを提供すると指摘した。(c)People’s Daily/AFPBB News