【7月6日 Xinhua News】中国上海市で建設され、天文施設としては建築規模が世界最大となる上海天文館(上海科技館分館)は5日、今月17日に正式オープンし、翌18日から一般公開すると発表した。

 同館は上海自由貿易試験区臨港新片区(エリア)に位置し、敷地面積は約5万8600平方メートル、建築面積は約3万8千平方メートル。

 8Kの超高精細表示が可能な多機能ドームシアターや「星聞」レセプションホール、「望舒(ぼうじょ、月の神)」天文台、「羲和(ぎか、太陽の神)」太陽塔、星空探検キャンプを備え、宇宙の広大な景色をパノラマ展示する。

 有名な隕石約70点も展示する。同館は月や火星、小惑星ベスタの希少な隕石を所蔵している。

 120点(組)を超える天文遺産に関わる貴重な文化財も所蔵しており、ニュートンやティコ・ブラーエ、ケプラー、ガリレオ、ホイヘンスなど科学の発展に影響を与えた科学者の著作の原書も展示予定だという。

 展示品300点余りのうち、オリジナルの割合が85%と高いのが特徴で、インタラクティブ展示の割合も5割以上を占める。館内は、入念に設計された環境や雰囲気、照明・音響効果、再現度の高い情景シミュレーションなどを取り入れ、体感型のインタラクティブやデータ可視化、拡張現実(AR)、仮想現実(VR)、生体認証などさまざまな先進的展示手法を採用している。来場者に宇宙空間の環境を没入的に体験してもらい、インタラクティブな参加を促す設計になっている。(c)Xinhua News/AFPBB News