【7月6日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2021)は5日、男子シングルス4回戦が行われ、大会第25シードのカレン・ハチャノフ(Karen Khachanov、ロシア)は3-6、6-4、6-3、5-7、10-8のフルセットでセバスチャン・コルダ(Sebastian Korda、米国)との激闘を制し、同大会では自身初の準々決勝進出を果たした。

 18番コートで行われたこの試合は、約1時間20分に及んだ最終セットで両者合わせて13本のブレーク合戦が展開され、1セットとしてはウィンブルドンの最多記録を更新した。最後はハチャノフがサービスゲームをキープして勝利を手にし、ベスト4入りを懸けた準々決勝で第10シードのデニス・シャポバロフ(Denis Shapovalov、カナダ)と激突することになった。

 25歳のハチャノフは「少なくとも、僕たちはある意味で記録を打ち立てた」と話しつつ、「よくあることではないけれど、これが神経戦というものだ。第5セットでは13本ものブレーク合戦になるなんて、説明することが難しい」と振り返った。

 また「だけど、簡単に説明できるとも言える。リターンの調子が上がると、そのうちサーブの読みも良くなっていく。それから、プレーやラリーの中で、互いにストレスが増していき、どんどん張り詰めていく」とし、「それは明らかだし、別に隠す必要もないことだ。最後には、そのストレスにうまく対処できた方が試合に勝つ」と語った。

 ハチャノフが四大大会(グランドスラム)でベスト8入りをするのは、2019年の全仏オープン(French Open 2019)4回戦でファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)を下したのに続き、今回で2回目となった。同大会の準々決勝では、準優勝者となったドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)に敗れた。

 一方、この日が21歳の誕生日だった世界50位のコルダは、最終セットで勝利まであとわずかという場面があったが、1998年のオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(AELTC、ウィンブルドン)で8強入りを果たした父のペトル(Petr Korda)氏に並ぶことはできなかった。(c)AFP