【7月6日 Xinhua News】中国科学技術大学(University Of Science And Technology Of China)の潘建偉(Pan Jianwei)、張軍(Zhang Jun)両教授らはこのほど、浙江大学(Zhejiang University)の儲濤(Chu Tao)教授の研究チームと共同で、世界最速のリアルタイム量子乱数生成器を開発した。シリコンベース光子集積チップの開発と最適化処理を通じ、18・8ギガビット秒(Gbps)の生成速度を実現した。

 乱数は重要な資源として情報セキュリティーや暗号学、科学シミュレーションなど多くの分野で需要がある。一方で大量の「真の乱数」を人工的に生成することは難しいとされる。

 科学研究や日常生活でも重要な用途があり、情報セキュリティーや暗号学などの分野では、第三者に全く知られていない乱数が安全性の基礎となる。ゲームや人工知能(AI)などの分野では、システムの変化を制御するため乱数が用いられる。天気予報や新薬開発、新素材設計などでも数値シミュレーションによる計算が必要で、大量の乱数入力が重要となる。

 伝送実験で得られた18・8ギガビット秒の生成速度は、1秒間に188億個の乱数が生み出せることを意味する。今回の研究成果は、商業用量子乱数生成器のシングルチップを低コストで開発するための技術的基礎を築いた。

 同研究成果はこのほど、応用物理学の国際学術誌「Applied Physics Letters」の表紙を飾る論文として発表された。(c)Xinhua News/AFPBB News