【7月6日 AFP】ナイジェリアで5日、寄宿学校の生徒140人が拉致された。学校関係者と警察が明らかにした。

 ナイジェリア北西部および中部では長年、重武装した集団による略奪や家畜の窃盗、身代金目的の拉致などが発生していたが、今年に入り、学校や大学を標的とする事件が相次いでいる。

 警察によると5日早朝、カドゥナ(Kaduna)州の寄宿学校、ベテル・バプテスト高校(Bethel Baptist High School)で武装集団が発砲し、警備員を制圧。寄宿生165人の大半を拉致した。教員はAFPに対し、脱出できた生徒は25人だけで、残る140人がどこへ連れていかれたのかは不明だと話した。

 昨年12月以降に同州で発生した学校襲撃・拉致事件としては4件目となる。

 大統領府によると、ムハマドゥ・ブハリ(Muhammadu Buhari)大統領は同日、軍、警察、情報機関に対し、拉致された全員を安全かつ早期に保護するよう指示した。

 武装集団は、寮があり、警備が手薄で、森の潜伏場所に簡単に連行できる地方の学校や大学を狙うことが多い。

 教育当局によるとカドゥナ州政府は5日、狙われやすいと考えられる13校の即時閉鎖を命じた。(c)AFP/Gbenga OLADIPUPO with Aminu ABUBAKAR in Kano