【7月6日 AFP】バチカン(ローマ教皇庁)は5日、結腸の手術を受けたローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇(Pope Francis、84)について、術後の経過は良好だが、約1週間入院する予定だと発表した。

 フランシスコ教皇は4日、「狭窄(きょうさく)症状を呈した結腸憩室炎」のため、イタリア・ローマのジェメッリ大学病院(Gemelli University Hospital)に入院し、予定していた手術を受けた。

 バチカンのマッテオ・ブルーニ(Matteo Bruni)広報局長は発表で、フランシスコ教皇は「全体的に良好な状態にあり、目覚め、自発呼吸をしている」と説明した。手術は「3時間かけて」行われたという。合併症がない限り「およそ7日間の入院」を予定している。

 イタリアのマリオ・ドラギ(Mario Draghi)首相はフランシスコ教皇に「愛を込めた早期回復の願い」を送った。また、前教皇ベネディクト16世(Benedict XVI)もフランシスコ教皇の回復を願い祈りをささげていると、個人秘書を務めるゲオルグ・ゲンスバイン(Georg Ganswein)大司教が伝えた。

 フランシスコ教皇は、元教皇ヨハネ・パウロ2世(John Paul II)も使用したジェメッリ大学病院10階の特別室に入院している。

 イタリアのANSA通信によると、特別室にはベッド、テレビ、寝室と一続きになった浴室の他、ソファベッドと小型の祭壇が置かれた居間がある。(c)AFP