【7月5日 AFP】ツール・ド・フランス(2021 Tour de France)は4日、第9ステージ(クリューズからティニュ、144.9キロメートル)が行われ、アージェードゥーゼル・シトロエン・チーム(AG2R Citroen Team)のベン・オコナー(Ben O'Connor、オーストラリア)が、冷たい雨の降るコンディションの中、高地でのステージを制した。

 総合首位に立つUTE(UAE TEAM EMIRATES)のタデイ・ポガチャル(Tadej Pogacar、スロベニア)はリードをさらに盤石なものとし、オコナーが同2位に浮上した。

 イタリアとの国境近くにある全長21キロにわたる最後の登りを駆け上がる中、オコナーはめまいを起こさず、アルケア・サムシック(Arkea-Samsic)のナイロ・キンタナ(Nairo Quintana、コロンビア)、EFエデュケーション・NIPPO(EF Education - Nippo)のセルヒオ・イギータ(Sergio Higuita、コロンビア)を含む他の逃げ集団を置き去りにした。

 7月に入ったというのにレース区間の大部分の山頂には雪が目に見え、1日の大半で雨が降り続いて気温は1桁台だった。

 フィニッシュラインを切った選手たちは体の芯まで冷えている様子で、多くのライダーが寒さで震える中、オコナーは「とてもひどいコンディションだった」と振り返った。

 また、多くの選手が制限時間内にフィニッシュすることができず、最終的には失格処分となった。

 残り4キロ地点でゲラント・トーマス(Geraint Thomas、英国)とリチャル・カラパス(Richard Carapaz、エクアドル)のイネオス・グレナディアーズ(Ineos Grenadiers)勢を引き離して約30秒を獲得したポガチャルは、自身が優勝候補の筆頭であることを再び証明した。(c)AFP/Damian MCCALL