【7月5日 Xinhua News】中国共産党創立100周年を祝賀し、北京航空航天大学(Beihang University)の研究者は五つの原子層の厚さを持つナノ磁性薄膜に「100年 中国芯」と書いた。この厚さは普通コピー用紙1枚の10万分の1に相当する。

 磁気チップの製造過程では、ナノ磁性薄膜をウエハー上に均一に広げる必要がある。研究者は今回、測定機器を使い磁性ペンで薄膜に字を書いたが、字のコントラストが同じで筆跡も鮮明であれば、薄膜が均一であることを示すという。

 この測定機器は、ウエハーレベルの磁気光学カー測定装置で北航集積回路学院の研究チームが開発した。

 同学院工程・設備学科の王新河(Wang Xinhe)主任は、磁気チップについて、信頼性が高い情報記憶モジュール、高感度の磁気信号センサーモジュールとして、航空機や衛星の制御システム、携帯電話の電子コンパス、自動車の自動運転などに応用できると説明。磁気チップの製造過程におけるコア技術である磁性薄膜測定は、中国がこれまで長い間、外国の制約を受けてきた技術だったと述べた。

 同機器はすでに科学研究分野に応用されており、10月には産業分野での商用化が始まる予定となっている。(c)Xinhua News/AFPBB News