【7月5日 AFP】(更新)静岡県熱海市で発生した土石流で、市当局は5日、80人の安否が分かっていないと明らかにした。現場では警察や消防、自衛隊が懸命の捜索を続けている。

 土石流には民家など130軒が巻き込まれた。これまでに確認された死者は3人。泥やがれきで埋め尽くされた現場では、不明者の確認が難航している。

 市の担当者は5日午前、AFPに対し、被災地域周辺に住んでいたとみられる215人のうち102人の安全を確認したが、残る113人の安否が分かっていないと説明。その後、市の防災担当者は、安否不明者が80人に減ったと述べた。引き続き安否確認を急いでいるという。

 当局は当初、安否不明者は20人だとしていた。

 近くの避難所に身を寄せる住民は4日、土石流発生当時の状況をAFPに語った。ドアを開けたところ、通りを皆が走っていて、警察官から急いで逃げるよう促されたため、雨の中かばん一つだけを持って避難したという。(c)AFP