【7月5日 AFP】21F1第9戦オーストリアGP(Austrian Grand Prix 2021)は4日、決勝が行われ、レッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が3戦連続のポールトゥウィンを飾り、年間順位で独走態勢に入った。

 フェルスタッペンの勝利に、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)以降では初めて収容人数の上限となる10万人が入った会場はお祭りムードになった。観客の大多数は、オランダカラーのオレンジをまとったフェルスタッペンのファンだった。

 チームが所有するレッドブル・リンク(Red Bull Ring)に集まった応援団に向けて、フェルスタッペンは「オレンジに染まるスタンドを目にすることができて最高だ。さらなるモチベーションになった。ありがとう」と感謝した。

 前週のシュタイアーマルクGP(Styrian Grand Prix 2021)に続いて、フェルスタッペンはこのサーキットで2連勝。メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)の前人未到の8度目の総合優勝を阻むべく、勝利を積み重ねている。

 フェルスタッペンは「うそみたいなマシンだ」と話し、「いかれてるよ。きょうの展開には自分でも少し驚いている。こんなレースは予想していなかった。みんなが信じられない仕事をしてくれたからこそ、これだけの走りが出せた」と続けた。

 シーズン5勝目を挙げたフェルスタッペンは、年間ポイントを182点に伸ばし、ハミルトンとの差を32ポイントに広げた。次戦はハミルトンのホームレースである英国GP(British Grand Prix 2021)が2週間後に行われる。

 4位に終わったハミルトンは、苦戦するチームについて「レッドブルとは何マイルも離されている。総力を挙げる必要がある。相手はこの数レースで大幅なアップデートを行ったが、僕らは何もできなかった」とコメントした。

 ハミルトンの同僚バルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)が2位に入り、マクラーレン(McLaren)のランド・ノリス(Lando Norris)が5秒ペナルティーを受けながら3位に食い込んだ。

 アルファタウリ(AlphaTauri)の角田裕毅(Yuki Tsunoda)は12位で大会を終えた。(c)AFP