【7月5日 Xinhua News】中国天津市(Tianjin)の国家スパコン天津センターは3日、国防科学技術大学が開発し、同センターに設置された100京(京は1兆の1万倍)級次世代スーパーコンピューター(E級スパコン)のプロトタイプ「天河」が、1日に発表された世界のスパコンランキング「Graph500」のSSSP(最短経路問題)部門と「Green Graph500」のビッグデータ(大規模グラフ解析性能)部門で世界1位を獲得したと発表した。

 天津浜海新区に置かれた同センターは、中国初の1千兆級スパコン「天河1号」の設置場所であり、E級検証システム「天河」もここにある。

 グラフ解析は、元データをグラフデータ形式に変換しモデル化して演算を行い、ビッグデータや人工知能(AI)分野で広く応用されている。国家スパコン天津センターの馮景華(Feng Jinghua)チーフエンジニアによると、スパコン分野で有名なもう一つの国際ランキング「Top500」が計算性能に重点を置くのに対し、2010年から始まった「Graph500」はグラフ解析で最も権威ある性能ランキングとされている。主にAIやビッグデータ処理など現在注目を集めるデータ集約型処理分野を対象に評価を実施している。(c)Xinhua News/AFPBB News