【7月4日 AFP】コパ・アメリカ(2021 Copa America)は3日、準々決勝が行われ、リオネル・メッシ(Lionel Messi)が1得点2アシストと全得点に絡んだアルゼンチンは、エクアドルに3-0で勝利して準決勝に進んだ。

 通算14度の大会制覇を誇るアルゼンチンは、同日早い時間に行われた試合でPK戦の末ウルグアイに勝利したコロンビアと準決勝で戦う。

 メッシはロドリゴ・デ・パウル(Rodrigo de Paul)とラウタロ・マルティネス(Lautaro Martinez)の得点をお膳立てした後、後半アディショナルタイムに直接FKを沈め、圧巻のパフォーマンスを飾った。

「とてもタフな試合だったというのが真実だ。素早くてフィジカルが強く、若い選手がハードワークをいとわないエクアドルとプレーする難しさは分かっていた」とコメントしたメッシは、「2点目を奪うまではバトルだった」と続けた。

 コロンビアは0-0で迎えたPK戦で守護神のダビド・オスピナ(David Ospina)がヒーローとなりウルグアイを下した。

 代表通算112キャップ目を刻み、コロンビアのレジェンド、カルロス・バルデラマ(Carlos Valderrama)氏が持っていた歴代最多出場記録を更新したオスピナは、PK戦で2本セーブして勝利の立役者となった。

 ホセ・マリア・ヒメネス(Jose Maria Gimenez)とマティアス・ビニャ(Matias Vina)のPKを止めた32歳のオスピナは、情勢不安に見舞われている母国に勝利をささげるとし、「われわれは国に喜びを届けたかった。平和に包まれて、人々の分かち合いや喜びであふれる国になってほしい。われわれの国は美しいのだから」と話した。

 コロンビアは当初、アルゼンチンと今大会の共催を予定していたが、政情不安を理由に撤退。アルゼンチンも新型コロナウイルスの感染急増のため開催を断念し、主催団体の南米サッカー連盟(CONMEBOL)はブラジルに開催地を変更していた。

 一方、ウルグアイのルイス・スアレス(Luis Suarez)とエディンソン・カヴァーニ(Edinson Cavani)は今大会が最後のコパ・アメリカになるとみられており、両ストライカーにとっては失望の大きいPK戦負けとなった。(c)AFP/Giovanna FLEITAS