【7月4日 AFP】ツール・ド・フランス(2021 Tour de France)は3日、第8ステージ(オヨナからルグランボルナン、150.8キロメートル)が行われ、UTE(UAE TEAM EMIRATES)の前回王者タデイ・ポガチャル(Tadej Pogacar、スロベニア)が総合首位に浮上した。

 大会がアルプス山脈(Alps)越えのステージに突入する中で、ポガチャルは区間優勝を飾ったバーレーン・ヴィクトリアス(Bahrain Victorious)のディラン・トゥーンス(Dylan Teuns、ベルギー)から1分弱遅れた4位に入り、総合首位のマイヨ・ジョーヌ(イエロージャージー)を獲得した。

 一方、ポガチャルの最大のライバルとみられるイネオス・グレナディアーズ(Ineos Grenadiers)のリチャル・カラパス(Richard Carapaz、エクアドル)は、この日だけでポガチャルとのタイム差が3分開き、イネオスの総合優勝の夢はさらに遠のいた。

 前日まで総合首位だったアルペシン・フェニックス(Alpecin-Fenix)のマチュー・ファン・デル・プール(Mathieu Van der Poel、オランダ)は、持ち前の「オールオアナッシング」の姿勢で盛大に散った。ファン・デル・プールは東京五輪でマウンテンバイクの金メダルを目指しており、レース後には、大会を棄権して東京に行くかを4日に判断したいと話した。

 13ステージを残して、ポガチャルはチーム・ユンボ・ビスマ(Team Jumbo Visma)のワウト・ファン・アールト(Wout van Aert、ベルギー)に1分48秒差をつけている。ユンボ・ビスマではエースのプリモシュ・ログリッチ(Primoz Roglic、スロベニア)が落車に見舞われて以降、調子を落としており、ファン・アールトがチームの一番手になっている。(c)AFP/Damian MCCALL