【7月4日 AFP】(写真追加)大規模な土石流が発生した静岡県熱海市で4日、捜索・救助活動が再開された。救助隊員らは雨が降り続く中、破損した屋根に上り、土砂に流された車などを捜索した。

 県などによると、これまでに2人の死亡が確認された。10人が救助され、現在も約20人が安否不明となっている。

 土石流は3日午前に発生。複数の家屋をのみ込み、海に達した。

 熱海市では1日から3日にかけて、平年の7月1か月の雨量、242.5ミリを上回る記録的な大雨となっていた。NHKによると、3日昼前後までの48時間に、熱海市網代で313ミリを観測した。

 県の担当者がAFPに語ったところによると、捜索・救助活動は4日朝、約1000人態勢で再開された。降雨が続いているため慎重に活動を進め、一刻も早く生存者を発見すべく全力を尽くすとしている。(c)AFP/Shingo ITO in Tokyo / Quentin TYBERGHIEN