【7月3日 AFP】サッカー欧州選手権(UEFA Euro 2020)は2日、準々決勝が行われ、イタリアが2-1でベルギーに競り勝ち、準決勝でスペインと激突することが決まった。

 独ミュンヘン(Munich)で行われた一戦は、ニコロ・バレッラ(icolo Barella)が個人技で相手DF2人をかわしてゴールを決め、イタリアが31分に先制に成功。さらにイタリアは前半終了間際、ロレンツォ・インシーニェ(Lorenzo Insigne)がカーブのかかった華麗なロングシュートを突き刺し、リードを2点に広げた。

 対するベルギーも前半アディショナルタイムにロメルー・ルカク(Romelu Lukaku)のPKで1点を返し、4強入りへ望みをつなぐと、後半も見せ場をつくったが、結局インシーニェのゴールが決勝点となり、逃げ切ったイタリアが6度目の準決勝へ駒を進めた。

 先に行われた試合では、2008年、2012年大会王者のスペインがスイスと1-1で迎えたPK戦を3-1で制し、4強入りを果たした。

 ロシア・サンクトペテルブルク(St. Petersburg)での一戦は、スペインが8分にオウンゴールで先制。しかし、決勝トーナメント1回戦でPK戦の末に世界王者フランスを撃破したスイスは、68分に相手DFのミスを突いてシェルダン・シャキリ(Xherdan Shaqiri)が得点を奪い、同点に追いついた。

 スイスは77分にレモ・フロイラー(Remo Freuler)がジェラール・モレノ(Gerard Moreno)へのタックルで退場となるも、一人少ない状況で延長戦も耐え切った。

 迎えたPK戦ではスペインの1人目セルヒオ・ブスケッツ(Sergio Busquets)が外したが、スイスもファビアン・シェル(Fabian Schaer)とマヌエル・アカンジ(Manuel Akanji)のキックをGKウナイ・シモン(Unai Simon)に止められると、さらにルベン・バルガス(Ruben Vargas)が失敗。

 最後はミケル・オヤルサバル(Mikel Oyarzabal)が勝利を決めるキックを沈め、2018年W杯(2018 World Cup)の16強で開催国ロシアにPK戦で敗れた悪夢を振り払ったスペインが、準決勝に進出した。(c)AFP/Andy SCOTT with Ryland JAMES in Munich