【7月3日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2021)は2日、男子シングルス3回戦が行われ、元世界ランク1位のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は4-6、2-6、2-6で大会第10シードのデニス・シャポバロフ(Denis Shapovalov、カナダ)に完敗し、自身の今後を自問した。

 ウィンブルドンでは2013年と2016年に優勝しているマレーだが、3回戦負けは18歳で初出場した2005年以来で、自身最短での敗退となった。試合後には「この3か月間はかなりの努力を積み重ねてきたのに、結果的には自分が期待していたようなプレーができず、『やる価値があるのか?』と思う自分がいる」とコメントした。

「練習してプレーを向上させ、試合をこなし、連続で大会に出られる状態でなければ、ジムでのトレーニングや、そういったあらゆる努力に価値はあるのだろうか?」

 長期にわたり股関節や鼠径(そけい)部のけがと闘っているマレーは2019年、自身が全盛期のレベルを取り戻せるかは疑問だと述べ、一時は引退寸前までいった。その後、股関節の手術を経て復帰したが、状況はなかなか好転せず、現在は世界ランク118位に後退している。

 今季はこれがツアーわずか8試合目だった34歳のマレーは、「安定してコートに立ち、強豪選手たちと戦えるだけの練習をする方法を見いだせないのであれば、チームとこれからどうするか話し合うことになる」と語った。

 世界ランキング12位のシャポバロフは次戦、準々決勝進出を懸けて第8シードのロベルト・バウティスタ・アグト(Roberto Bautista Agut、スペイン)と対戦する。(c)AFP