【7月3日 AFP】(更新)陸上、女子短距離のシャカリ・リチャードソン(Sha'Carri Richardson)は2日、東京五輪の米国代表選考会の薬物検査で大麻の陽性反応が出たため、東京五輪の陸上女子100メートルへの出場を禁じられたことを明らかにした。

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 21歳のリチャードソンはNBCテレビの番組「トゥデー(Today)」に出演した際、先月オレゴン州で開催された代表選考会で記者から実の母親の訃報を受け取った後、「心痛」に耐えるためマリフアナ(乾燥大麻)を使用したと明かした。

 米国反ドーピング機関(USADA)はこの告白の直後、リチャードソンが先月28日から1か月間の資格停止処分を受け入れたと発表。これにより、100メートル選考会での勝利は無効となった。

 リチャードソンは「ファンの皆さん、家族、そしてスポンサーに謝罪する」と表明。「あの時、自分の感情の制御や対処の方法を知らなかったことをおわびする」と続けた。

「皆を失望させてしまったのであれば深く謝罪する。確かに失望させてしまった。ただ皆に知っておいてほしいのは、シャカリ・リチャードソンのいない五輪はこれが最後になるということ。そして米国が100メートルで金メダルを獲得できない五輪はこれが最後になるということ」

 リチャードソンは400メートルリレーには出場できる可能性があるが、そのためには全米陸上競技連盟(USATF)により代表に選ばれ、米国オリンピック委員会(USOC)の承認を受ける必要がある。(c)AFP