【7月3日 AFP】記録的な熱波に見舞われた北米のカナダ西部と米西部カリフォルニア州では各地で山火事が発生し、2日現在も数十か所で延焼が続いている。

 カナダ西部ブリティッシュコロンビア(British Columbia)州のジョン・ホーガン(John Horgan)州首相は記者会見で、過去24時間に新たに62件の山火事が発生したと発表。先月29日に気温が49.6度に達し、3日連続でカナダの観測史上最高記録を更新した同州リットン(Lytton)では山火事により町の9割が焼け、1日までに約1000人が避難した。

 米カリフォルニア州ではこれまでに十数か所で山火事の発生が報告されている。地元当局によると、ある郡では山火事により約80平方キロの範囲が延焼。鎮火率は2割未満にとどまっており、郡内の広範囲に避難勧告が出された。この山火事は落雷が原因で発生し、1週間燃え続けている。

 米国とカナダでは今回の記録的熱波により、数百人が死亡。専門家らは、熱波の原因は世界的な気候変動によるものとの見方を示している。(c)AFP