【7月2日 AFP】米大リーグ(MLB)のロサンゼルス・エンゼルス(Los Angeles Angels)は1日、二刀流選手の大谷翔平(Shohei Ohtani)がア・リーグの指名打者(DH)として、オールスターゲーム2021(91st All-Star Game)のメンバーに初選出されたことを明らかにした。

 今季は打者として現在MLBトップの本塁打28本を記録し、投手としては防御率3.60をマークしている大谷は、ヒューストン・アストロズ(Houston Astros)のヨルダン・アルバレス(Yordan Alvarez)とボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)のJ.D.マルティネス(JD Martinez)を抑え、DHでオールスター先発出場を果たすことになった。

 大谷はすでに日本人選手として初めて本塁打競争に出場することが決まっており、1試合でも先発として登板した選手がこのイベントに出場するのも史上初めてとなる。

 エンゼルスのジョー・マッドン(Joe Maddon)監督は同日、大谷が球宴でマウンドに立つ姿も楽しみにしているといい、「もちろん、彼は1イニングだけ投げて、1打席バットを振ることも可能だろう」と述べ、「彼には打たせて投げさせることだ。人々はそれを見たがっている」と強調した。

 13日にコロラド州デンバー(Denver)のクアーズ・フィールド(Coors Field)で開催されるオールスターゲームのファン投票では、チームメートのマイク・トラウト(Mike Trout)も外野手の1人に選出されたが、右ふくらはぎの張りでリハビリを続けており、プレーは不可能とみられている。同選手の球宴選出は、これで9回目となっている。

 大谷と同様に今回がオールスター初選出となったサンディエゴ・パドレス(San Diego Padres)のフェルナンド・タティス・ジュニア(Fernando Tatis Jr.)は、ナ・リーグの遊撃手として先発出場。同球団の選手がファン投票で真夏の祭典に選ばれるのは、1999年のトニー・グウィン(Tony Gwynn)氏以来となる。

 一方、トロント・ブルージェイズ(Toronto Blue Jays)のブラディミール・ゲレーロJr.(Vladimir Guerrero Jr.)は、両リーグを通じて1位の得票率を獲得して初出場が決定。22歳でのファン投票トップは、史上最年少記録となった。

 同選手は1日の時点で、タティス・ジュニアと並びMLB2位の本塁打26本を記録している。(c)AFP