【7月1日 AFP】大韓サッカー協会(KFA)は30日、東京五輪に臨む男子代表メンバーを発表し、イングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)に所属する孫興民(Heung-Min Son、ソン・フンミン)は選出されず、クラブと国の対立というジレンマを回避した。

 トッテナムの新シーズンは、8月15日に予定されている王者マンチェスター・シティ(Manchester City)戦が初戦になるが、この一戦は東京五輪の男子サッカー決勝の翌週に開催される。

 18人のメンバーでは、フランス・リーグ1のボルドー(FC Girondins de Bordeaux)に所属するFW黄義助(Ui-Jo Hwang、ファン・ウィジョ)がオーバーエージで選ばれたほか、スペイン1部リーグのバレンシア(Valencia CF)でプレーする20歳の李康仁(Kang-In Lee、イ・ガンイン)は最年少での選出となった。

 韓国では健康な男性であれば18か月間の兵役が義務付けられているが、五輪のメダリストやアジア競技大会(Asian GamesAsiad)で優勝した選手は免除される。

 孫や昨季ボルドーで12得点をマークした黄は、2018年にインドネシアで行われた第18回アジア大会で優勝したため兵役を免除された。

 U-24韓国代表の金鶴範(Hak-Bum Kim、キム・ハクブン)監督は、メンバー選考に関して「兵役の問題は考慮に入れなかった」と述べた上で、「最も良いパフォーマンスを披露できるメンバーを選ぶことだけに焦点を当てた」と続けた。

「最高の結果を目指す」

 2012年に行われたロンドン五輪での銅メダルに続く2度目のメダルを目指す韓国は、22日にニュージーランドと初戦を行う。

 韓国が入るグループBは他にルーマニアとホンジュラスが入っており、各組上位2チームが準々決勝に進む。(c)AFP