【7月1日 AFP】(更新)米国のジョージ・W・ブッシュ(George W Bush)政権で国防長官を務め、アフガニスタンとイラクでの戦争開始を指揮した強硬派として知られるドナルド・ラムズフェルド(Donald Rumsfeld)氏が、ニューメキシコ州で死去した。88歳。家族が6月30日、発表した。

 ラムズフェルド氏は1970年代のジェラルド・フォード(Gerald Ford)政権と2000年代のブッシュ政権で、計7年以上にわたり国防長官を務めた。イラク戦争に対して国内で起きた大規模な抗議運動では、当時副大統領のディック・チェイニー(Dick Cheney)氏と共に、ブッシュ政権の「テロとの戦い」をめぐる批判の矢面に立った。

 2001年9月11日の米同時多発攻撃発生後には、アフガニスタンに派兵。だがアフガン・イラク両国での「永遠の戦争」は後に与野党からの反発を生み、ラムズフェルド氏のタカ派路線に対する支持は衰えた。(c)AFP