【6月30日 People’s Daily】「この夏は空が本当に澄んでいて、空気もきれいです。紫外線が前より強くなったので、もっと日焼けに気をつけなくては」「スモッグがどんどん減っていますね」「家を出て青空と白い雲を見ると、本当に気持ちが良いです」。北京周辺の沿岸部から西北の内陸部まで、各地方の都市住民たちは明らかに空気がどんどん良くなり、白い雲が浮かぶ青空が日常の風景になっていると感じている。経済の成長にエコフレンドリーの色彩がますます増し、中国がよりクリーンで美しい世界をつくるべく不断の努力を重ねて行く上で、この手の変化は大きく貢献している。

 2020年2月に中国生態環境省はこの3年間を大気の品質管理の最終段階に位置づけた。「第13次5か年計画」は空気の質に関連するコミットメントを全面的に達成した。2021年4月4日、全国339の都市の平均では空気の質が良かった日が92.5%にのぼり、同期比3.8%上昇した。PM2.5の平均濃度は28mGf/㎥で、同期比15.2%減少した。

 現在、中国のエネルギー構造は絶え間なく最適化されており、少なからぬ工業分野で化石エネルギーから風力発電・バイオマス発電などのクリーンエネルギーへの転換が次第になされつつある。江蘇省(Jiangsu)南部のバイオマス発電所には、農作業廃棄物である脱穀後のわらを積んだ貨物船がひっきりなしにわらを送り、毎年2億キロワット以上を発電することができる。また、中国のどこかで1時間に2基の風力発電機が設置されているといわれ、風力発電開発はすでに中国全土に広まっている。

「13次5か年計画」が決定した9項目の生態環境保護コミットメントは全て完成した。風力発電・太陽光発電装置の容量・発電量はいずれも世界1位である。新エネルギー自動車の生産消費量・保有量もまた世界の半分を占め、毎年300万トン以上の汚染物質排出が削減された。2020年の中国における二酸化炭素排出強度は2005年に較べて48.4%下がっている。また、2000年から2017年までで、世界の緑化面積の4分の1を中国が占めている。

 2030年までにカーボンピークを、2060年までにカーボンニュートラルを実現するために、中国は人類運命共同体の構築を推進する上で責任を果たすとともに、持続的な発展の実現に内在する要求のため戦略的に政策決定を行う。

 近頃、世界冷房技術イノベーション大会で、グリー・エレクトリックと清華大学(Tsinghua University)の合同チームが研究開発した「ゼロカーボン」冷房技術が、世界中から集った2100のチームの中で頭角を現し、優勝を勝ち取った。予測によれば、このような空調技術が普及すれば、2050年までに世界全体での二酸化炭素排出量は1000億トン削減できるポテンシャルがあり、これは1160億本の木が100年かかって減らせる量である。目下、「ゼロカーボン」空調技術の成果は世界6000のプロジェクトに影響し、世界貢献の一例となっている。(c)People’s Daily/AFPBB News