【6月30日 AFP】個人用防護具(PPE)を身に着けたインドのギャング5人が、殺害した男性を新型コロナウイルスの犠牲者に見せ掛けて火葬していたことが分かった。警察が29日、明らかにした。

 警察によると、5人は計400万ルピー(約600万円)を貸していた被害者をパーティーに誘い出し、窒息死させた。

 地元警察のムニラジ・G(Muniraj G.)署長によると、5人は全身を覆うタイプのPPEを身に着け、北部アグラ(Agra)の火葬場に、遺体の名前を偽り申し込みをした。

 ムニラジ・G氏は、「5人は逮捕を免れようと(中略)PPEを着て、被害者を遺体袋に入れて火葬場に運んだ」とツイッター(Twitter)に投稿した。「5人全員が犯行を認めている」

 警察発表によると、情報提供が、5人のうちの1人の逮捕につながった。

 インドは4~5月に新型ウイルスの流行の第3波に見舞われ、多数の死者・重症者を出し、病院も火葬場も逼迫(ひっぱく)していた。現在も平均で1日1000人以上が死亡している。(c)AFP