【6月30日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2021)は29日、男子シングルス1回戦が行われ、大会第6シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)はアドリアン・マナリノ(Adrian Mannarino、フランス)に苦戦しながらも、相手の負傷棄権により初戦を突破した。フェデラーは試合後、「運が良かった」ことを認めている。

 この日が33歳の誕生日だったマナリノは、第4セットの第7ゲームに芝に足を取られて転倒し負傷。トレーナーの治療を受けたが痛みに顔をゆがめ、ほとんど動けない状態となった。その後4-6、7-6(7-3)、6-3、2-6とセットカウント2-2に追いつかれ、最終セットの1ポイント目をプレーしたところで棄権を強いられた。

 フェデラーは「たった1本のショットで試合やシーズン、キャリアの結果が変わってしまうのだから恐ろしい。彼の幸運と、できるだけ早い回復を祈っている」とコメントした。

 さらにフェデラーは、「きょうは彼の方が良かったし、勝っていた可能性があった。こちらは少し運が良かった」と話し、「テニスとはときにこういうものだ。不戦勝はそんなにあることではないし、みんな自分が棄権を強いられないように気をつけている」と続けた。

 フェデラーは16本のサービスエースと54本のウイナーを決めたが、アンフォーストエラー45本は今後の改善点になる。2回戦ではリシャール・ガスケ(Richard Gasquet、フランス)と対戦。ガスケは7-6(7-4)、4-6、6-2、6-1で杉田祐一(Yuichi Sugita)を下して勝ち上がった。(c)AFP