ロックダウン前に公共交通機関ほぼ停止 大混乱に バングラデシュ
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【6月29日 AFP】バングラデシュの首都ダッカで28日、新型コロナウイルス感染拡大抑止のための全面的なロックダウン(都市封鎖)導入を前に、当局がほぼ全ての公共交通機関を停止したため、数千人が移動手段を失う事態となった。
バングラデシュでは同日、新型コロナの新規感染者が8300人以上確認され、過去最多となった。前日の新型コロナによる死者数は119人で、同じく過去最多を記録した。
当局は最近の感染急増は、隣国インドで最初に確認された感染力の強い変異株「デルタ株」によるものだとしている。
感染対策の一環として、1億6800万人の国民の大半は、7月1日までに外出制限が課される。必要不可欠なサービスと輸出向け製品の工場の一部のみが営業を許可される。
ロックダウン発表後の27日には、ダッカでは出稼ぎ労働者らの帰省ラッシュが始まり、何万人もが主要な河川を運航するフェリーに詰め掛けた。
ロックダウンは段階的に導入されることになっており、ダッカの多数の労働者は28日、うだるような夏の暑さの中、徒歩で出勤することを余儀なくされた。中には数時間歩かなければならなかった人もいた。
28日早朝には、幹線道路沿いを歩く大勢の人の姿が見られた。
事業所などは30日から閉鎖される。(c)AFP