【6月29日 AFP】メキシコ最高裁は28日、議会で成人の嗜好(しこう)用マリフアナの合法化法案の審議が止まっている中、嗜好用マリフアナの使用を保健法の下に禁じることを違憲とする判断を下した。

 最高裁判事11人のうち8人がこの判断に賛成した。アルトゥーロ・サルディバル(Arturo Zaldivar)最高裁長官は、「きょうは、自由のための歴史的な日だ」と述べた。

 メキシコでは3月、嗜好用マリフアナ合法化法案が下院で可決されたが、成立には上院の承認を必要とする。

 しかし、上院の多数派は4月、同法案の最終審議を9月まで延期することを検討していると発表。最高裁が定めた4月30日の期限までに同法は成立しなかった。

 嗜好用マリフアナ合法化の推進は、メキシコで毎年多くの命を奪っている薬物関連の暴力の抑制も目的としている。(c)AFP