【6月29日 AFP】中国の習近平(Xi Jinping)国家主席とロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は28日、オンラインで会談した。両首脳は20年前に締結された友好条約の延長を発表し、緊密さを増す両国関係とその「安定化の役割」を称賛した。

 ロシアと中国は近年、両国と米国との間の緊張が高まる中で、協力関係を強化してきた。

 ロシア大統領府は、友好条約締結から20年に合わせた両国の共同声明を発表。プーチン大統領は、2001年に中国の江沢民(Jiang Zemin)元国家主席と締結した同条約によって両国の関係は「かつてない高み」に達したと表明した。

 プーチン大統領はさらに、同条約を来年2月に5年間延長すると表明。同条約を「根幹的な国際法文書」と位置付け、ロシアと中国の協力関係は「世界情勢において安定化の役割を果たしている」との考えを示した。

 ロシア大統領府の発表によると、習氏は会談で「世界が激動と変化の時代に入り、人類がさまざまなリスクに直面する中、緊密な中ロ協力は国際社会に前向きなエネルギーをもたらす」と語り、両国関係は「新しいタイプの国際関係を形成するための模範となる」との見方を示した。(c)AFP