【6月28日 CGTN Japanese】中国国家航天局(CNSA)が27日発表したところによると、中国の火星探査車「祝融号(Zhurong)」は現在、火星で42火星日稼働しており、累計236メートル移動しています。1火星日(約24時間39分35秒)あたり5メートル以上ですが、火星の環境は地球とまったく違い、移動速度は地球とは比べものになりません。実際、中国の月面探査車「玉兎2号(Yutu-2)」に比べて、「祝融号」の移動スピードは明らかに速いです。

「祝融号」を載せた火星探査機「天問1号(Tianwen-1)」の副総設計師・賈陽(Jia Yang)氏はこのほど、取材を受けた際に、「祝融号」の障害を越える能力は200ミリで、「玉兎2号」は60ミリだと紹介しました。このほか、地球と月の距離が近いため、地上のスタッフが月面探査車を操作することが可能で、これに対して数億キロ離れた火星探査車「祝融号」は地上のスタッフが先に計画したコースに沿って移動するというパターンは実現しにくくなっています。

 賈氏によると、「祝融号」は主に自主的に移動し、速度は「玉兎2号」より速く、1日18メートルほど移動できます。(c)CGTN Japanese/AFPBB News