【6月28日 AFP】世界ラリー選手権(WRC 2021)第6戦サファリ・ラリー(Safari Rally Kenya 2021)は27日、最終日が行われ、トヨタ(Toyota)の世界王者セバスチャン・オジェ(Sebastien Ogier、フランス)が優勝を果たし、総合順位でのリードを広げた。

 3日目を終えて首位に立っていたヒュンダイ(Hyundai)のティエリー・ヌービル(Thierry Neuville、ベルギー)は、最終日最初のスペシャルステージで岩に衝突し、右リアのサスペンションを破損した。そのため同選手は早期リタイアを強いられ、オジェが利益を得る形となった。

 2位にはチームメートの勝田貴元(Takamoto Katsuta)が21.8秒差で入り、ヒュンダイのオット・タナック(Ott Tanak、エストニア)は3位だった。

 通算53度目の優勝となったオジェは今季これが4勝目となり、自身8度目の総合優勝に向けて優位な状況につけている。

 25日に行われた2日目にサスペンションのトラブルに見舞われ、7位からの巻き返しが必要だった総合首位のオジェは、チームメートで同2位のエルフィン・エバンス(Elfyn Evans、英国)との差を34ポイントに、同3位ヌービルとの差を56ポイントに広げた。

 3日目終了時、2位の勝田に57秒差をつけていたヌービルは、右リアのサスペンションに深刻なダメージを受けた状態で最終日の第1ステージを終え、11キロ超の同ステージで1分を失った。(c)AFP