【6月28日 Xinhua News】中国の鉄道車両最大手、中国中車(CRRC)傘下の中車長春軌道客車が開発した次世代スマート動車組(動力分散式列車)「復興号」が25日、運転を開始した。列車は復興号CR400BF型動車組をベースに、スマートデータ分析など多くの新技術を導入し、乗り心地がより快適になり、さらなる省エネも実現した。

 技術専門家によると、今回開発した先頭車両は長さ12・5メートルで、タカやハヤブサの生体工学デザインを取り入れ、列車全体の空気抵抗をCR400BF型より7・4%減らし、10%の省エネを可能にした。標準編成(8両)と超長編成(17両)に分かれ、定員はそれぞれ578人と1285人となっている。

 全ての座席にはUSBポートを備え、全車両で第5世代移動通信システム(5G)のWi-Fiが利用できる。

 体の不自由な乗客のためにバリアフリー車両も設けられ、広めのドアやバリアフリートイレ、車いす置き場などがあり、点字も刻まれている。車両には静音機能もあり、車内アナウンス音量を一般車両の30%まで下げることができる。

 スマートサービスは他にも多くの細部に反映されている。車内上部のワイドディスプレーは画面を分割して列車運行情報と娯楽番組を同時に表示。トイレは乗客が入ったことを感知し、ライトが自動的に点灯する。エアコンはさらに省エネ化され、車両内外の環境に合わせて温度と気圧差を自動的に調整できるようになっている。(c)Xinhua News/AFPBB News