チェコが10人のオランダ下し8強入り 欧州選手権
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【6月28日 AFP】サッカー欧州選手権(UEFA Euro 2020)は27日、決勝トーナメント1回戦の試合が行われ、チェコは10人のオランダから後半に2ゴールを奪って2-0で勝利し、8強入りを果たした。
DFマタイス・デ・リフト(Matthijs De Ligt)が55分に退場し数的優位となったチェコは、トマシュ・ホレシュ(Tomas Holes)のヘディングとパトリック・シック(Patrik Schick)の冷静なシュートでそれぞれゴールし、7月3日にアゼルバイジャン・バクーで行われる準々決勝ではデンマークと対戦することになった。
優勝が目標だと語っていたオランダのフランク・デ・ブール(Frank de Boer)監督は、緊張感があり、いらいらを募らせることが多かったハンガリー・ブダペストでの試合で、チームが枠内シュートを放てなかったことを悔やんだ。
デ・ブール監督は「このレベルになればリスクを冒さねばならないが、きょうはそれができなかったし、十分ではなかった。選手たちはいつものレベルに達していなかった」とコメントした。
グループステージの全試合をアムステルダムで戦い、グループCを3戦3勝の首位で通過したオランダにとって、ホームから離れての試合は今大会これが初めてだった。
ドニエル・マレン(Donyell Malen)が鮮やかに突破したものの、GKトマーシュ・バツリーク(Tomas Vaclik)の好セーブに遭ったオランダは直後、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)判定によってデ・リフトにレッドカードが提示され、チェコの優位性は決定的なものとなった。
ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイヤー・レバークーゼン(Bayer Leverkusen)に所属し、チームが挙げたグループステージでの全3ゴールを一人でマークしたシックがプレッシャーをかけると、デ・リフトは決定機を阻止しようとあからさまにボールを手ではじいた。(c)AFP