【6月28日 AFP】21F1第8戦シュタイアーマルクGP(Styrian Grand Prix 2021)は27日、決勝が行われ、レッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が圧倒的な走りで優勝を果たし、メルセデスAMG(Mercedes AMG)の前年王者ルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は大差をつけられ2位となった。

 ポールポジションからスタートしたフェルスタッペンは終始リードを守り抜き、ハミルトンに35秒以上の差をつけた。

 ハミルトンのチームメートで、ピットレーンスタートとなったバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)がレッドブルのセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)を抑えて3位に入ったものの、勢いがメルセデスから移り変わったことを示唆する一日となった。

 レッドブルのクリスチャン・ホーナー(Christian Horner)代表は、チームの4連勝が決まった後「今季これまでで、メルセデスを最も圧倒した勝利だった」とコメントした。

 レッドブル勢4連勝のうち3勝を挙げているフェルスタッペンも「最終的な差に目を向けるとそうだ」とこれに同意し、「だが、とりわけマシンの全体的なバランスがこれまでで一番良かった」と続けた。

 メルセデスは現在、コンストラクターズ選手権で7連覇中。ハミルトンはそのうちの6度で年間王者に輝いており、優勝できなかったのは当時チームメートだったニコ・ロズベルグ(Nico Rosberg)氏にタイトルを譲った2016年しかない。

 そのため、ハミルトンにとって4戦連続未勝利というのはかなりの低調ぶりであることを表している。

 メルセデスの代表を務めるトト・ヴォルフ(Toto Wolff)氏は「速さが足りなかったレースはこの8年で初めて」と話し、ハミルトンもレッドブルについて「彼らはとにかく速かった」と振り返った。

 5位以下にはマクラーレン(McLaren)のランド・ノリス(Lando Norris)、フェラーリ(Ferrari)のカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)、同じくフェラーリのシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)、アストンマーティン(Aston Martin F1)のランス・ストロール(Lance Stroll)、アルピーヌ(Alpine F1)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)が続き、アルファタウリ(AlphaTauri)の角田裕毅(Yuki Tsunoda)は10位だった。

 また、ドライバーズランキングではフェルスタッペンがハミルトンとの差を18ポイントにまで広げ、コンストラクターズランキングでも首位レッドブルが2位メルセデスに40ポイント差とした。(c)AFP