【6月27日 AFP】感染力の強い新型コロナウイルスの変異株「デルタ株」の感染が広がる中、オーストラリア最大の都市シドニーは26日、感染者の急増を受けて2週間のロックダウン(都市封鎖)に入った。

 ロシア第2の都市サンクトペテルブルク(St. Petersburg)では同日、新型コロナによる過去24時間の死者が107人と報告され、ロシアの都市としては過去最高を記録した。

 バングラデシュは、28日から全国でロックダウンを実施する。オフィスは1週間閉鎖され、人や物の輸送は医療関係に限って許可される。

 一方でワクチンの大規模接種が進む欧州では、新型コロナ対策の制限措置が緩和された国もある。

 スペインは26日、屋外でのマスク着用義務を解除した。しかし、新型コロナのクラスターが発生した首都マドリードでは、多くの住民がマスクの着用を続けている。

 オランダも屋外でのマスク着用義務を解除したほか、屋内の飲食を制限する規制も緩和。新型コロナウイルス検査で陰性となった人向けにナイトクラブが営業を再開した。

 スイスでは、アラン・ベルセ(Alain Berset)内相が米ファイザー(Pfizer)と独ビオンテック(BioNTech)が共同開発したワクチンと米モデルナ(Moderna)製のワクチンの接種によって国内では適切にデルタ株の感染予防ができていると発言。その後、残っていたほとんどの制限措置が解除された。(c)AFP/Marina KORENEVA with Andrew LEESON in Sydney